学生必須アイテム【クラT】のできるデザイン・できないデザイン

学生のみなさんにとって学園祭や体育祭は1年間の行事の中で大イベントと言っても過言ではありませんよね。そんな大事なイベントでクラスTシャツをつくることは今や定番！当日みんなでお揃いのTシャツを着て盛り上がったり、その後の思い出になったりと前にも後にもクラスTシャツは重要アイテムとなっています。最近では、クラTを着るだけではなくボトムスや小物などもお揃いにするなどクラTを中心にワンランク上のお揃いをするクラスも急増中です！

クラスTシャツをつくる上で、印刷設備の関係でどうしてもプリントできないデザインがあります。せっかく一生懸命考えたのに、プリントできない！となってしまったらとても残念ですね。予めできるデザインとできないデザインを知った上でデザインを考えておくと思い通りのクラTをつくることができます。

Contents

1 シルクスクリーンプリントが印刷の基本

シルクスクリーンプリントが印刷の基本

できるデザイン・できないデザインを知る上で、クラTのプリント方法を知っておく必要があります。クラスTシャツのスタンダードなプリント方法は、シルクスクリーンを使用してラバーインクで印刷するのが基本です。シルクスクリーンプリントは、Tシャツにインクを刷る版を作成して刷り台にTシャツを着せてプリントするので、版の大きさと刷り台の大きさの関係上プリントできる最大サイズが決まっています。

	完成イメージ今回は無料テンプレートを使ってこちらのデザインをプリントする工程をご紹介！ Tシャツカラー：ホワイトテンプレートNo.：F24 フォントNo.：英13、英12 インクカラー：HC537スカイブルー HC530ムラサキ
	1.版を作成する 2色プリントなので2版作成します。色数の分だけ版が必要で、最大サイズは横320mm×360mmです。
	2.刷り台にTシャツを着せる版が完成したらいよいよプリント作業に突入！。版をセットしてTシャツを刷り台に着せます。
	3.Tシャツにプリントするスキージを使用してプリントして行きます。
	4.乾燥させて完成！特殊な熱乾燥機に入れてインクを乾かしたら完成！

シルクスクリーンのプリント風景

シルクスクリーンに関係するページ

版の数え方やプリント箇所について：通常プリント方法
各種プリント方法が記載：知ると面白い！オリジナルTシャツのプリント技術
ラバープリントについて：【Tシャツプリントの基本】ラバープリントの印刷方法や注意点

できないデザイン・できるデザイン

シルクスクリーンプリントの特性から外れてしまうものは基本的にプリントできません。プリントできる範囲にサイズを変更するなどしていただくことになります。できないデザインとできるデザインを記載しましたので、参考にしてください。

裾にぐるっと一周

横幅の最大サイズである320㎜を超えるものはプリントできないので、裾にぐるっと一周するものはできません。その場合は胸と背中に横幅最大サイズでプリントするか、両脇に最大サイズでプリントすることになります。その場合、それぞれプリントされない空白部分ができます。デザインの切れめを自然にすると余白部分も自然になるのでデザインの作り方を工夫してみましょう。
また、裾めいっぱいもプリントできません。裾から2㎝程余白を空けてプリントされます。

裾にぐるっと一周


胸と背中の裾に横幅最大サイズ320㎜でプリントする。サイズによって脇の部分の空白が違います。	両脇に横幅最大サイズ320㎜でプリントする。サイズによって胸と背中の中心部分の余白が違います。

肩から袖にかけて

基本的に肩から袖にかけて切り返しがあり袖の部分は下がっていて立体になっているので、刷り台に着せることができません。このような場合は袖の最大サイズである90㎜×90㎜以内にデザインを収めてください。

袖にぐるっと一周

袖にぐるっと一周もできません。肩から袖にかけて同様に袖の最大サイズである90㎜×90㎜以内にデザインを収めてください。

著作権に関わるデザイン

キャラクラーやブランドロゴなどの著作権に関係するものは、プリント方法に関係なく印刷できません。キャラクターやロゴでも一部を変更すれば、印刷可能になりますが元のデザインからどの程度変更されていればOKと言う基準は印刷会社によって変わってきます。あまり基準が緩いと後々トラブルになってしまうことがありますので注意が必要！最悪の場合損害賠償請求などになってしまうことも。せっかくみんなでクラスTシャツを作って楽しい時間を過ごそうと思ってもトラブルになってしまったら元も子もないですよね。

ホシミプリントワークスでは以下のような場合はプリントできないので、デザインを変更していただいています。

キャラクターやロゴなどをそのままの使用

これは確実にプリントできません。デザインの一部を変更することでプリントOKになります。どの程度変更するかはデザインにもよりますので、オペレーターにご相談ください。

ロゴなどをそのまま反転させたもの

Imstagramでも反転させてプリントしてあるデザインを見かけます。お問い合わせでも「ほかの会社で反転はOKと言われましたが…」と言うお問い合わせをいただくことがありますが、以前反転のデザインでトラブルがありましたのでこちらもデザインの一部を変更するなどしています。

近年、SNSの普及などによりアップした写真は簡単に不特定多数の人の目に触れます。自分たちがアップしなくても他の人の写真に写っていたりすることも。そこから権利者が違反を把握する可能性も十分にあります。数日着るだけだし、クラスTシャツだし。大丈夫でしょ？と言うことは考えないようにしましょう。

著作権に関する記事はキャラクターや歌詞はなぜプリントできないのか？著作権と商標権とはで記載しています。

ロゴなどをパロディにすればプリントOKになることも。

ロゴなどをパロディにすればプリントOKになることも

ロゴやキャラクターでもパロディデザインにすればプリントできます。目安としてもとのデザインの10〜50％が変更されていれば基本的にOKとなります。デザインによってどの程度変更すれば大丈夫なのか変わってきますのでパロディデザインを作りたい場合はデザインの写真で良いので送ってください！あとどこを変更すれば大丈夫ですよ！という回答ができます。

ホシミプリントワークスでは、無料のテンプレートでで簡単にパロディTシャツをつくることができます。詳しくはオリジナルTシャツデザイン集かフルカラーでプリントできる転写スタンプへ！

シルクスクリーンではできないプリントもインクジェットなら可能に！

ここからはシルクスクリーンではプリントできないデザインもインクジェットプリントなら可能になるものをご紹介します。

できるデザイン

裾にぐるっと一周や首にカメラを掛けているものなどTシャツ全体を使ったプリントができるようになります。全面フルカラーグラフィックTシャツもできるので、クラTにしたらとてもインパクトが出ますね！

できるデザイン

インクジェットプリントの注意点

色数無制限でTシャツ全体にプリントできるインクジェットプリントはいろいろなアイデアがある学生のみなさんにとってとても魅力的な印刷方法ですが、注意点があります。

・お届けまで2週間以上！
シルクスクリーンプリントはもともとあるインクをプリントするので色調整の工程がありませんが、インクジェットプリントはデータで作った色をプリントするので色調整が必要になってきます。さらにプリントするとき発色を良くするために下処理剤を吹きます。それを乾燥させてからのお届けするのでお届けまで時間が掛かってしまいます。余裕を持ってください！

・全面にプリントしたい場合は白Tシャツのみ
シルクスクリーンプリントの最大サイズを超えるようなプリントや(胸と背中が繋がっているようなデザインなども含め)Tシャツ全面にプリントする場合は白Tシャツに限定されます。黒Tシャツや白以外のTシャツカラーにしたい場合はその色のプリントをすれば好みのTシャツカラーにすることができます。

・インクが乗り切らない部分が出る
Tシャツの構造上脇の下や前身頃と後身頃の境目などインクが乗らない場所が出てしまいます。特に黒や濃色のプリントカラーはより隙間が目立ってしまうので、気になる場合は隙間があっても問題ないデザインやプリントカラーにすると自然な仕上がりになります。

・両面が繋がるデザインの場合、柄ずれが起きる
前身頃、後身頃を別に印刷するため、Tシャツの縫製や形状により繋がる部分に多少のずれが出てしまいます。ずれ方はTシャツ1まいづつ変わってきます。

クラT専用のインクジェットプリントページでは簡単にできるフルグラフィックのテンプレートがあります。学生用全面印刷を参照してください。

自由な全面Tシャツを作りたい場合はインクジェットプリント専用ページを参照してください。

クラスTシャツの基本、シルクスクリーンプリントでできるデザインとできないデザインをご紹介！せっかく一生懸命デザイン画を描いてもプリントできません！と言われてしまったらショックですよね。そうならないためにもプリントできるデザインとできないデザインをしっかりと調査してイメージ通りのクラスTシャツを作りましょう！
シルクスクリーンではできないデザインもインクジェットなら可能になることも！全面フルカラーインクジェットプリントも要チェック！