箔プリントはシルクスクリーンで表現できない光沢感が出せる印刷

箔プリントとは別名箔転写。糊を印刷後、熱圧着でプリントする方法

箔プリントと言われていますが、糊をプリント後、箔シートを熱圧着で転写する方法です。
シルクスクリーンプリントでは表現ができない光沢感を出すには箔プリントがおすすめ。
金箔や銀箔を使ったようなゴージャスなデザインになります。

箔プリントとは

シルクスクリーンプリントでは、金銀インクや、ラメなどキラキラとしたインクはありますが、箔プリントの高級感やキラキラ感にはおよびません。

使い方によっては金属を表現したり、金箔銀箔をイメージして和模様などアイデア次第で、ワンランク上の仕上がりになります。

基本情報

特性	最低 版数	濃色 印刷	細部 表現
水性	1〜	可能	△

価格帯	短納期 対応	最大サイズ (mm)	生地種別
中〜高	△	260×380	綿　　　：◯ ポリ　　：◯ ナイロン：◯

プリント方法

生地に箔をつけるための糊をプリントし、箔フィルムを糊のついた生地の上に乗せてプレス機で熱圧着させます。完全に冷めてから箔フィルムを剥がすと、糊がプリントされている部分に箔フィルムがプリントされます。

	【1】シルクスクリーンプリントでデザイン部分に糊を印刷する。 糊の付いている部分に箔シートが密着して転写されます。
	【2】高温のプレス機で箔シートをプレスする。 高温でプレスすることにより、Tシャツにプリントした糊と箔シートが密着します。冷める前に剥がすと糊が乾いていないため、きれいに転写されません。
	【3】箔シートを剥がす 完全に冷めたら、箔シートを剥がします。 箔シートがきれいに転写されて完成です。

箔プリントの洗濯と堅牢度

洗濯は手洗いやドライで丁寧に扱った方がいいのではないかと思われがちですが、しっかりと糊付けして熱圧着しているので、通常の洗濯であればほかの洗濯物と一緒に洗っても問題はありません。洗濯や摩擦によって箔の光沢感は僅かですが、損なわれることがあります。
光沢感を長持ちさせたい場合は裏返して洗濯すると良いでしょう。

細部表現はそこそこ良いが、ある程度の太さは必要。

糊づけしてからシートを転写するので、あまり細かいデザインには向いていないと思われがちですが、意外と細かくプリントできます。ラバープリントの白インクと比較しても、ラバープリントの方が発色は良いですが、箔プリントもなかなか良い発色をしています。
この発色の良さは、糊のプリント具合や熱の温度、かける圧力の三者のバランスが上手く取れていないとここまで細かく発色させることはできません。
ただ、あまり細かすぎると箔プリント特有の光沢感が存分に発揮されなくなってしまいます。さらに、糊付けされている部分が少ない分、洗濯堅牢度は低くなりますので、ある程度の太さがあった方が良いです。

線をプリントする場合はプリント部分がはっきりと分かりますが、プリントとプリントの間の抜き部分が細かすぎると、箔シートに光沢感があるため、光の加減や生地色によってははっきりと表現できない場合があるので、ご注意ください。

ラバープリントホワイトインクと箔プリント銀シートの線の表現差 ホワイトプリントの方が若干、細かい線までプリントされていますが、箔プリントもかなり細かい部分までプリントされていることが分かります。抜きテスト(右)は、箔の光沢感に生地色が負けてしまっています。光沢感があるゆえのデメリットですね。

箔プリントの発色性

箔にもいろいろな種類があります。基本的には金や銀、赤、緑など。スタンダードな箔の種類ならある程度箔プリントの面積があれば、生地色が影響することはなく、発色もきれいです。箔の中でも、透明のものもあり、プリントを透けさせたり、生地の色を活かす箔の種類もあります。

箔の種類(一例)

金	銀	赤

青	ピンク

上のほかにも種類があります。詳しいカラーはメールまたは電話にてお問い合わせください。
法人様&大口注文窓口特設ページ

ラバープリントに関する詳細は【Tシャツプリントの基本】ラバープリントの印刷方法や注意点で記載しています。

染み込みプリントに関する詳細は染み込みプリント | インクが染み込んで生地の質感を活かす印刷方法で記載しています。

印刷可能な最小サイズ

ホワイト生地に銀で同系色ですが、文字サイズが小さくても分かります。シートカラーが違う色になればさらにはっきりと読むことができます。

箔プリントにおすすめのアイテム

特殊なプリント方法ですが、形や生地質を選ばずにプリントできるのが箔プリント。デザインと仕上がりイメージを考えてアイテムを選んでみましょう。

5.6ozTシャツ United Athle/5001/5.6oz Tシャツの定番5.6ozTシャツ。大きめサイズを選んでビッグシルエットに着こなすのも良いですね。	スリムフィットVネックTシャツ TRUSS/SFV-113/4.3oz Vネックの抜け感と箔プリントのゴージャス感がとても相性良く仕上がります。

箔プリントのメリット・デメリット

メリット	シルクスクリーンでは表現ができない光沢が出せる
デメリット	ほかのプリント方法と比べ、コストがかかる

箔プリントのまとめ

• 生地に糊をつけた後、箔フィルムを熱圧・着させる
• 細かいプリントも可能だが、その・分洗濯堅牢度は低くなる
• 箔にも種類や色がある
• 金銀プリントや、ラメプリント・などよりも光沢感がある

シルクスクリーンプリントでは表現ができない光沢やゴージャス感を出すことができる箔プリント。同じデザインで箔プリントのTシャツとラバープリントのTシャツなど、プリント方法を変えたTシャツを作ってみるのも箔プリントに特別感が出て良いですね。
生産前のサンプル作成や実物プリントサンプルも弊社展示室にて実際に手に取って見ていただくこともできますので、メールまたはお電話にてご連絡ください。

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